パニック障害とお酒などアルコールについて



パニック障害でお酒などアルコールを飲むのが不安

おみえになるパニック障害で困っている方のお話をお聞きしていると、晩酌で飲んでいるお酒、アルコール類がパニック障害に悪影響を与えるのではないかと気にしている方も多いものです。
そこで、そうした方々にフォーカスシンドロームという観点から見た、私なりの意見を書きたいと思います。
病院に行って、あるいは何かの治療師、またはパニック障害の経験者などに「パニック障害の人が、お酒、アルコール類を飲むのはどうだろう?」などと、質問をしたときに、良くないという答え、大丈夫という答え、どちらもあると思いますが、通常は発言の安全性を考えて、飲まないほうが良いという人が多いと思います。
というわけで、大丈夫いという人、悪いという人、の両方の意見があってはパニック障害の人が、お酒、アルコール類を飲むのは問題ないのか、悪いのか判断がつきません。
そうです、この問題は判断がつきにくいと思うのですが、パニック障害の人がお酒、アルコール類を飲むことに対してどうかという事を質問をして分かることは、質問をされた本人が酒好きか否かではないかと思います。
この質問に、ネガティブに答える人は普段あまりお酒を飲まない人で、大丈夫とくに問題ないと答える人は、だいたい酒好きが多いです。
まあ、これは余談ですが、案外当たっていると思います。

一般的な答えを調べてみます

それでは、パニック障害の人が、お酒、アルコール類を飲むことがどうかという問題に対して、フォーカスシンドローム的な視点で考えてみます。
まず「パニック障害の人が、お酒、アルコール類を飲むのはどうだろう?」という質問をネットで検索してみると、いろいろな意見が出てきます。
簡単に並べてみると、
アルコールの依存になったら大変だからやめるべき。
アルコールはクスリが効き過ぎるから良くない、あるいはクスリの効果がなくなるから良くない。
アルコールは一時的にリラックスするがリバウンドがある。
アルコール自体が健康に良くない。
とくに問題はない。
等々、だと思います。
こうして、ちょっと調べてみると分かると思いますが、「パニック障害の人が、お酒、アルコール類を飲むのはどうだろう?」という質問に対する答えはハチャメチャです。
ようするに本質が理解されていないんだなということが分かります。
フォーカスシンドロームでは深く人間を考察しますので、もう少し整理してお答えします。

お酒などアルコールがパニック障害にあたえる影響

それでは問題を整理して、フォーカスシンドローム的にパニック障害とアルコール(お酒)の問題を書いてみます。
まず、一番多いクスリとの相性が悪いということです、クスリが効きすぎるという意見とクスリが効かなくなるという意見がありますが、そもそもパニック障害のある人が必ずしもクスリを服用しているとは限りません、病院に通院している人ということで統計を取れば、ほとんどの人がクスリを服用しているということになりますが、パニック障害があるけど病院に行っていない人はかなり多いと考えています。
ですからパニック障害で薬を飲んでいる人と飲んでいない人は区別しなくてはいけません。
本来クスリというのは、緊急時になるべく短期に使うべきもので、慢性的な症状に継続的に使うのはよほど慎重にしなくてはならないものです。
クスリには大なり小なり必ず副作用があるからで、クスリは症状を抑える反面、健康にはマイナスに働きます。
フォーカスシンドローム的に見たアルコールに対する見解ですが、アルコールは基本的に健康には有害だと考えています。
「酒は百薬の長」などと言って、1日1合程度なら身体に良いという意見もありますが、基本的にはマイナスに作用すると考えています。
クスリもアルコールも健康にはマイナスに作用すると言いましたが、その度合いはずいぶん違います、例えば、食品添加物、ストレス、紫外線、電磁波、タバコの煙、麻薬、青酸カリ、など様々なものが健康にはマイナスですが、そのものにより、また量や程度によりマイナス度合いは全く違います。
青酸カリをお猪口で一杯飲んだら即座に死んでしまいますが、お酒なら(呑める人は)お猪口一杯程度、全く問題ありません。
アルコールには社会的にあるいはストレスの発露的にある程度のプラス面があります。 ある有名な画家が、つまみやご飯などほとんど口にせず1日2升の酒を飲み90歳くらいまで絵を描き続けたという話がありますが、アルコールの害は飲み過ぎない限り、それほど大きくないので一般的に健康を考えるうえでは、多少は甘受できるものと思います。
それにひきかえパニック障害に処方されるクスリは、健康を考えればとても甘受はできません。
クスリを飲んでいる場合クスリの効果が低減するから、あるいは効きすぎるからアルコールは飲むべきでない、またはアルコールはアルコール中毒や依存症の危険があるので良くないという意見がありますが、パニック障害に使われる向精神薬とアルコールでは向精神薬の方がはるかに健康に対する害が大きく、中毒や依存症に陥るリスクもはるかに大きいと考えています。
結論として、クスリを飲みながらの飲酒は、クスリの種類、アルコールの量にもよりますが、いずれにしてもリスクが考えられますので、同時に飲むのは止められるのが良いと思います。
この点は、一般的な見解と同じですが、どちらを止めたほうが良いかということは、一般的な見解と異なります。
クスリを飲んでいないパニック障害の方のアルコールはどうかというと、これは一般的な人にあたえるリスクと同じと考えます。
健康にはマイナスではあるけど、飲み過ぎなければ一般的な健康生活では甘受できる範囲ということで、これはパニック障害であろうがなかろうが同様であると考えっています。
むしろパニック障害の方の「自分は何かいけない事をしているのではないか」と自分の悪い面を探そうとする傾向性の方が本当は問題です。
「大丈夫、大丈夫、問題ない」という感じの人の方がパニック障害には強いです。

アルコールの問題はどちらでも良い

現代医学のいつものパターンですが、何か症状が出て、原因も分からず、あるいは原因を履き違えて、クスリを処方する、そしてその副作用に苦しむ人を生む。
パニック障害にアルコールがどうこうよりも、向精神薬を飲むのか、飲まないのかの方がよほど慎重に考えるべき問題です。
たいていのパニック障害は、フォーカスシンドロームです、ですからフォーカスシンドローム的にアプローチする方が自然です。
パニック障害の説明と理にかなった治し方は、下記のリンクをご覧ください。


ミーティングをPDF本にまとめていますので、こちらでも対処が可能です。
パニックをおこして、自分の身体がどうなっているのか、また起こるのか等々心配していいるような方はパニック障害のメカニズムを知り知識に基づいた心構えでいることで、パニックが深みにはまるのを予防できますので、かなりお勧めです。
少し進んでしまった方、遠方の方も本書をしっかり読んで実行していただければ、ご自身で対処できると思います。

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